白銀の谷~KapⅣ~その8~
ヘルダー大佐「貴様のように姉の七光りで出世が約束されたような奴に分かってたまるかぁぁ!!」
この台詞には次回の叛乱者のテーマである「偏見」の伏せんでもあり、「朝の夢、夜の歌」でのラストのキルヒアイスの台詞とも関連する台詞であるため、名言としました。
不条理な世の中で細やかな地位の向上を図っている人間はここにもいたのです。
ラインハルトとの銃撃戦の最中のヘルダー大佐の台詞がそれを思い起こさせます。
ヘルダー大佐は実は家族思いの普通の父親であり、ラインハルトを殺す目的は安全な本国で家族と過ごしたいだけだということが分かります。
ベーネミュンデ侯爵夫人の意を受けた理由もこの点にあります。
あと一歩のところでその目的は達成できそうでしたが、キルヒアイスに阻まれます。
皇帝の寵姫の弟に対する暗殺未遂が大逆罪になる可能性があることを告げられると、ヘルダー大佐は大逆罪が一族まで死刑になることを思い出し、家族を巻き込まないために自害します。
この最期は視点を変えればなかなか悲しいシーンですよね。描き方を変えれば(ヘルダー大佐が優しい父親であるシーンや、ラインハルトを殺すことにためらいがあるなどのマイルドな人間性を描くなど)相当な鬱展開になるんですけど、それではリアリティがない。なぜなら皇帝の寵姫の弟という理由で出世が約束されているような輩は平民にとっては無条件で憎い相手だからです。ヘルダー大佐の言動はかなりリアリティがあるんですねぇ。
…
…
ってゆーか銀河英雄伝説でヘルダー大佐についてここまで語った奴俺が初めてじゃね??www
フーゲンベルヒは薄っぺらいキャラだったから、声優が関俊彦さんであること以外は何もなかったですwww
ってゆーかあんなキャラに関俊彦さん使うってさすが銀河声優伝説ですよねwww